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世界初 自動運転「レベル3」実用化 ホンダが発表

一定の条件下では、前方から目を離した自動運転が可能になる。

ホンダは、レベル3の自動運転技術を搭載した新型「レジェンド」を発表した。

レベル3が実用化されるのは、世界で初めて。

この車両では、高速道路の渋滞時に限り、ドライバーに代わってシステムが運転操作を行うことで、手放し運転だけでなく、前方から目を離すことも可能になり、ナビ画面での動画視聴や、ナビの操作などをすることができる。

自動運転技術を搭載した車の発売が相次ぐ中、ホンダは、世界で初めてレベル3の車を市場に投入することで、出遅れたイメージの払拭(ふっしょく)を狙う。

このニュースについて、市場の分析や企業経営にくわしい経済アナリストの馬渕磨理子氏に聞いた。

「自動運転で世界初のレベル3の実用化ということですが、この意義について、どうご覧になりますか?」

「最大の意義は、一般向けに販売する、さらに量産が可能になるということです。日本は東京オリンピックパラリンピックを見据えて自動運転に関する法整備を進めていたため、レベル3に関する安全基準を各国に先駆けて作っていたことが大きいです」

「自動運転においては、これまで海外が先に行っていた印象もあったんですけれども、今回の発表は、社会に与えるインパクトも大きそうですね」

「そうですね。発明、インベンションは単に技術的に可能であるということです。一方、革新、イノベーションは規制がある中でも現実社会で使えるようにし、定着させ、多くの人に認知されるものです。法整備が整い、一般向けの販売が可能になり、自動運転が発明から革新へと一歩、歩みを進めたことになります」

「発明から革新へ、一歩踏み出した中ではありますが、今後の課題についてはいかがですか?」

「レベル3の条件が、高速道路での渋滞状況の中で時速50km以下の時、と限定されている点があります。また、ドライバーが不測の事態に備えて、いつでも操作できる状態にいる必要があります。安全性の技術の向上は最大の課題ですし、国の法整備やルールの見直しも、常に歩み寄りながら進めていく必要があります」

「解決しなければならない課題も山積みですが、新しい運転の未来に向けて、今後も日本が先陣を切って開発が進むことを期待したいと思います」